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以下は ST-Owners.com 購入ガイド、ST-Riders.net ほか海外 ST1100 オーナーフォーラムで繰り返し語られている代表例のまとめ。当車もその一部を経験している。
1. 28A オルタネーター(1990〜1995年式)
- 1990〜1995年式に装備される 28A オルタは、後期 40A ユニットより余裕が少ない。
- オイル漏れ、出力低下、充電不良が起きやすい。
- 出力低下の前触れとして、白コネクタ・赤3極コネクタの過熱が先に現れることが多い。
- 40A オルタネーターへの換装例が海外では非常に多い。
- 詳細:レギュレータ/整流器の焼損
2. レギュレータ/整流器(R/R)とコネクタ
- SH261-12 型など純正 R/R の焼損が頻発。
- 白コネクタ(R/R 直結)と赤3極コネクタ(左サイドカバー内)の接触不良が、R/R 自体の故障と同じ症状を招く。
- 交換前に端子清掃とダイエレクトリックグリス塗布が推奨(導電性グリスは使用禁止)。
- ボルメーターで走行中の充電電圧を常時監視する習慣が有効。
- 参考:ST-Riders.net、ST-Owners.com — Rectifier
3. リアサスペンション Collar(カラー)
- リアショック上下のプラスチック製 Collar が経年で砕け、遊び・異音・ハンドリング悪化の原因に。
- Honda 純正では Collar 単体供給なし。ポリウレタン製 aftermarket パーツでの交換が一般的。
- 中古購入時はリアショックマウントのガタつきを必ず確認。
- 詳細:リアサス Collar交換
4. サーモスタットホース
- 冷却系のラバーホース(特にサーモスタット周辺)が経年で硬化・亀裂し、クーラント漏れの原因に。
- 走行距離 10万 km 前後で予防交換を推奨する声が多い。
- クーラントの色・量・ホースの触り心地を定期点検。
5. ファイナルドライブ(FD)スプライン
- シャフトドライブの ST1100 では、FD 内のスプライン摩耗が問題になる例がある。
- 症状:加速時の「カチカチ」音、ドライブシャフトのガタつき、FD オイルの金属粉。
- リアホイール脱着時にスプライン部を目視・手触りで点検する。
- FD オイル交換(80W-90 GL-5)を定期実施し、オイルの色と量を確認。
6. キャブレターインシュレーター(キャブブーツ)
- 1990〜2002年式(キャブレター車)の ST1100 では、インシュレーターの硬化・亀裂が吸入リークの原因に。
- 症状:アイドリング不安定、排気ガス臭、スロットルレスポンスの悪化。
- インシュレーター交換は比較的安価な整備で、効果が大きい。
7. フォークオイル
- フロントフォークオイルの劣化で、突っ込み時のダイブや油漏れが起きる。
- 2〜3年または 2万 km ごとの交換が目安とされる。
- フォークシールの交換と合わせて実施する例が多い。
8. 燃料タンクの錆
- 北米向け車両ではエタノール混合燃料によるタンク内錆が問題視されている。
- 燃料ポンプ・フィルターの詰まり、燃料ラインの劣化につながる。
- タンクリング(燃料注入口のリング)の点検、燃料フィルター交換を定期実施。
- 詳細:パニア・燃料系・タイヤ
9. その他のチェック項目
- クッションドライブ:リアホイール側のラバーダンパー(5本ピン)の劣化・破損。
- ステアリングヘッドベアリング:車重のため摩耗しやすい。ガタつき・異音を確認。
- ブレーキ:前後ディスクの摩耗、マスターシリンダーの内部腐食(特に長期放置車)。
- 配線ハーネス:被覆の硬化、断線、コネクタの腐食(充電系統以外でも)。
- マイルメーター:mph 表示車は km 換算を忘れずに(メーターと白シート)。
中古 ST1100 購入時のチェックリスト
上記を踏まえ、購入前に最低限確認すべき項目:
- 充電電圧(アイドル 13.5 V 前後、2,500 rpm 以上で 13.8〜14.5 V)
- 白コネクタ・赤3極コネクタの焦げ・変形
- 28A オルタのオイル漏れ
- リアショック Collar の遊び
- FD オイルの状態・スプラインのガタつき
- サーモスタットホースの亀裂
- キャブインシュレーターの硬化
- 燃料タンク内の錆・燃料ポンプの動作
- フォークオイル漏れ
- タイヤの溝・製造年
参考リンク
当車の整備記録ページ
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